持たない暮らしのその先にある風景
これは、私が約8年前に作ったコラージュ作品。
コラージュしたこれらの写真の切り抜きの中で私が一番こころを惹かれるのは、暗い樹々の合間からのぞく太陽の光に向かって手を合わせるおばあちゃんの姿です。
今現在の私は、この写真の中の暮らしとはずいぶんかけ離れた生活をしています。
仕事がキツくてつい愚痴っぽくなってしまったり、運動不足で腰痛や肩こりがひどくなってしまったりと、あまりにも写真の暮らしとは違っていてお恥ずかしい限りなのですが、
そんな中でも、自分のすぐ側にある自然(道端の草花や頭上の空、散歩に出かけて行った先の森など)に感謝や親愛の情を感じることで、不思議と自分の中に平安を見つけることができるような気がします。
そういった意味で、太陽を拝むおばあちゃんの姿にはとても親近感を感じるのです。
今後私がどんな暮らし方をするにしても、例えそのときに苦しい思いをしていたとしても、
自分の身の回りの小さな自然に気づき、その自然に対して敬意を払えるような自分でありたいなと思う今日この頃なのでした。