目指すのはシンプルなコミュニケーション
2017年最初の記事である今回は、
私が日頃から意識している人とのコミュニケーションの考え方について少しだけ紹介してみようと思います。
とはいえ、実は私は自他共に認める「人とのコミュニケーションが苦手な人間」です。
そんな私が書けるのは、
コミュニケーションに強い苦手意識を持っている人が、「少しは前向きにコミュニケーションスキルを磨いてみてもいいかな?」と思えるようになるかもしれない考え方
ですので、人とのコミュニケーションが苦ではない方は読み飛ばしていただければ幸いです。
なぜコミュニケーションスキルを磨く必要があるのか?
「なぜコミュニケーションスキルを磨く必要があるのか?」というのは、人付き合いが苦手な人にとっては切実な疑問かもしれません。
人との関わりが極力発生しない環境に閉じこもっていても十分快適に暮らすことができるのなら、面倒な思いをしながらコミュニケーションスキルを磨く意義も薄れますし、これほど楽なことはありません。
しかし残念ながら現実ではそう上手くはいきません。
なぜなら、人とのコミュニケーションは好むと好まざるとにかかわらず、どんな環境にいてもこの瞬間からすでに始まっているからです。
コミュニケーションはすでに始まっている
例えばある場面で人から「意見を聞かせてほしい」と頼まれたとき、自分の考えがまとまらずつい黙り込んでしまったとします。
実はこのときの自分は、「相手とコミュニケーションをしていない」のではなく、「相手の頼みに対して黙り込む」というコミュニケーションをしているのです。
コミュニケーションは言葉をやりとりしたときにだけ発生するのではありません。
自分の思惑がどうであろうと、自分が生きている限り、自分のふとした仕草や沈黙を通してでも人とのコミュニケーションは勝手に発生してしまいます。
もし人とのコミュニケーションを極端に避ける行動をとるなら、それは「あなたがどんな人間であっても、私はあなたの話を聞くつもりがない」と表明していることと同じなのです。
目指すのはシンプルなコミュニケーション
人とのコミュニケーションが意識していなくても勝手に発生してしまうものなのなら、
せめて自分の意図したこととは違うメッセージを相手に発信してしまわないよう最低限のコミュニケーションスキルを身につけておくことは、
自分の身の周りを快適に保つという意味でも十分取り組む価値があるのではないでしょうか。
目指すのは「自分の意図をできるだけ正確に相手に伝えること」を目的とした、ごくシンプルなコミュニケーションです。
決して実際より良い自分を演出したり、面白い話で相手を笑わせたり、相手を自分の望みどおりに説得したりすることを目指す必要はありません。
そう考えると、コミュニケーションに取り組むハードルも少しは下がるのではないでしょうか。
※ 以下は、私の「シンプルなコミュニケーション」のベースとなっている知識が紹介されている本たちです。
※ これらの知識がどのように役に立っているのか?については、こちらに書いてみました。