シンプルな投資資産のつくりかた
いつもとは毛色のちがう、お金のはなしをしてみます。
普段、人のお金(特に投資)のはなしを聞く機会はとても少ないと思います。
私もごく限られた身近な人となら突っ込んだ話もするのですが、
それ以外の人がどんな考えでどんな投資をしているのかはずっと謎で、つい興味を惹かれてしまうテーマでもありました。
そんな中で拝見したのがこちらの記事。
1月なので投資のバランスを再考する ( malzack blog さんより)
今回はこの記事に触発され、私自身がどのような手順で投資の割合を決めているのかを書いてみたいと思います。
それでは早速、以下に図解していきます。
まず、自分が持っているすべての資産をひとつのパイ(円)であらわします。
次にこのパイから「今後1年以内に使う予定のある資産」を切り分けます。
この中には「1ヶ月分の生活費」に加え、「1年以内に行く予定の旅行の費用」や「1年以内に買う予定の家電・家具の費用」なども含むようにします。
月々の収入が不安定な場合は、数カ月分の生活費を含めておいたほうがいいかもしれません。
さらに残りのパイから、定期的な収入が絶たれてしまった時に備えるための「セーフティーネットのための資産」を切り分けます。
思いがけず大病を患ってしまった場合や突発的に職を失ってしまった場合などは、ここから生活費を捻出して生活を立て直していくイメージです。
こうやって切り分けたパイの残りが「投資のための資産」となります。
「投資のための資産」には、純粋な余剰資金に加えて「数年後に使うことが確定している資金」なども含むようにしています。
これらを投資(およびビジネス)に回して運用することで、「必要となるときまでにできるだけ増やしていこう」というのがこの資産の目的です。
なお分割した3つの資産の割合は、
- 世帯の人数
- 生活レベル
- 収入を得ている人の年齢
- 将来設計
などに応じて柔軟に変化させる必要があります。
参考までに、今現在一人暮らしをしている私の例を以下に示してみます(今回は簡略化のため、私が出資している会社の持分は含めていません)。
普段の生活費がそれほど多くなく、セーフティーネットも今のところ1人が1年間暮らせるくらいもあれば十分という判断のため、必然的に投資のための資産が多くなっている状態です。
逆に生活費が多かったり、セーフティーネットをできるだけ手厚くしたい人の場合は、投資のための資産は少なくなるかもしれません。
以上が私なりの「投資資産のつくりかた(切り分けかた)」です。
なお、それぞれの資産をどのような形で保持するのかは、各資産の性格によって決めています。
このあたりの詳細についてはまた別の機会にまとめてみたいと思います。
関連記事
- シンプルな投資資産のつくりかた
- 資産の保持・運用のしかたについて
- お金の流れをイメージする
※ 以下は参考文献。私のお金に対する考え方を養ってくれた本の一部です(昔の本が多く、今見ると内容は古くなっているかもしれません)